夏休みは時間がたくさんあるように見えて、意外と一日があっという間に終わってしまいます。
「今日はまとまった勉強時間が取れなかった」と感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は、長時間の勉強よりも、短い時間の積み重ねのほうが学習習慤を作りやすいということが、塾の現場ではよく見えてきます。
今回は、家庭でできる「スキマ時間」の活用法についてお話しします。
「勉強する時間がない」は本当でしょうか
実は、空いている時間は意外と多い
朝起きてから学校や部活に出かけるまでの時間。
食事の前後のちょっとした時間。
お風呂が沸くのを待っている時間。
車での移動中。
寝る前の10分。
こうして並べてみると、実は一日の中に細切れの時間がいくつも隠れています。
「30分の勉強時間」を探すのではなく、「5分」「10分」を集めるという発想に切り替えることが、家庭学習を無理なく続けるコツです。
教室で見えてきた「伸びる子」の共通点
短時間でも、毎日続けている
教室で指導していると、テスト前だけ何時間も机に向かう子と、普段から短時間でも毎日机に向かう子とでは、成績の安定度がまったく違うことに気づきます。
ある生徒は、テストの結果にムラがあり、本人も保護者の方も原因がわからず悩んでいました。
話を聞くと、勉強は休日にまとめてやるタイプで、平日はほとんど手をつけていませんでした。
そこで、登校前の5分間だけ英単語を見る、というごく小さな習慤から始めてもらったところ、数ヶ月後には英語の小テストの点数が安定するようになりました。
本人いわく「毎日ちょっとだけやるほうが、逆に楽になった」とのことでした。
別の生徒は、漢字が苦手でしたが、お風呂が沸くまでの数分間で漢字を5個だけ書く、というルールを decided して続けたところ、漢字テストで平均点を上回るようになりました。
なぜ短時間の積み重ねが効果的なのか
これは「分散学習」と呼ばれる考え方に近く、一度に多くを詰め込むよりも、時間を空けて繰り返すほうが記憶に残りやすいことが知られています。
また、短時間であれば子ども自身の心理的なハードルも低く、「やらなければいけない」という重さを感じにくいという利点もあります。
結果として、続けやすさそのものが学力の安定につながっていきます。
スキマ時間におすすめの勉強内容
暗記系はスキマ時間との相性が良い
英単語、漢字、理科や社会の用語など、暗記系の学習は短時間でも取り組みやすい内容です。
短時間で完結するものを選ぶ
計算問題、音読、一問一答形式の復習なども、区切りが明確なのでスキマ時間に向いています。
一方で、文章題や読解問題は、じっくり考える時間が必要なため、まとまった時間に取り組むほうが効果的です。
家庭でできる3つの工夫
①「いつやるか」を先に決めておく
「朝食前の5分」のように、時間ではなくタイミングを決めておくと、習慤化しやすくなります。
②教材をすぐ手に取れる場所に置く
リビングやダイニングなど、生活動線の中に教材を置いておくことで、思い立ったときにすぐ取り組めます。
③終わったらすぐに認める
時間の長さではなく、「今日も続けられたこと」そのものを認めてあげてください。
「今日は何分やったか」よりも「今日もやれたか」を大切にすることが、継続の力になります。
家スタが大切にしていること
家スタでは、一度に何時間も勉強することよりも、毎日続く仕組みを作ることを大切にしています。
短い時間でも学習を積み重ねることで、勉強が特別なものではなく、生活の一部として自然に根づいていきます。
まとめ
スキマ時間は「余った時間」ではなく、「学習習慤を作るための時間」です。
1日10分でも、30日続ければ300分になります。
続ける力は、長時間勉強する力よりも大きな財産になります。
この夏休みは、「今日は何時間勉強した?」ではなく、「今日はどんなスキマ時間を使えた?」という声かけを意識してみてはいかがでしょうか。
