中1の成績表に「1」「2」が多かったら、まず何をすればいい?

中1の成績表に「1」「2」が並んでいたら

中学1年生の保護者の方から、こんな相談がありました。

初めての成績表を見たら、1と2ばかりでした。テストの点がよくないことは分かっていましたが、さすがにショックでした。とりあえず、提出物をきれいに書くように言いました。

テストの点がよくないことは分かっていても、成績表に「1」「2」と数字で並ぶと、思った以上にこたえます。

「このままで大丈夫なのか」
「何とかしないと」
「もっと勉強させた方がいいのか」

そう焦ってしまう気持ちは、本当によく分かります。

ただ、「もっと勉強しなさい」と言う前に、少しだけ立ち止まってみてください。

大切なのは、全部を一気に直すことではありません。

まずは、なぜ「1」や「2」になったのかを見ることです。

成績表の数字だけではなく、観点別評価も見る

成績表の「1」や「2」は、テストの点だけで決まるわけではありません。

学校によって多少違いますが、テストだけでなく、提出物や授業中の取り組み、小テストなども含めて評価されます。

成績表に観点別の評価(A・B・Cなど)が載っていれば、親子で一緒に見てみてください。

例えば、

・テストの点が低い
・提出物が出せていない
・提出はしているが内容が十分ではない
・小テストで点が取れていない

など、どこが弱いかで対策は変わります。

テストが足りないのか、提出物が弱いのか。原因によって、やることが変わります。

ここを見ないまま「全部頑張ろう」とすると、子どもも何をすればいいのか分からないまま疲れてしまいます。

提出物は「きれいに書く」より、中身を見る

今回のご相談では、保護者の方が、

「提出物はきれいな字で出そう」

と声をかけたそうです。

もちろん、丁寧に取り組むことは悪いことではありません。

ただ、字がきれいなら成績が上がる、というわけではありません。

教室でも、ワークを毎回きちんと期限までに出している生徒はいます。

本人も、

「ちゃんと提出しているから大丈夫」

と思っています。

ところが中を見ると、分からない問題は答えを写して終わり。丸つけはしていても、間違い直しはほとんどしていない。

これでは、ワークを「できるようになるため」に使えていません。

提出物で大事なのは、見た目より「自分で解いて、間違いを直したか」です。

家庭で提出物を見るときも、

「字をきれいに書いた?」

だけでなく、

「間違えた問題は直した?」
「答えを見ずに、もう一度できた?」

と確認してみてください。

提出物を「出すための作業」から「できるようになるための勉強」に変えることが大切です。

成績が1・2ばかりでも、全部を一度に上げようとしない

成績表に1や2が複数あると、全部まとめて上げたくなります。

でも、英語も数学も国語も理科も社会も、と一気に始めると、たいてい続きません。

今回のように数学と英語が「1」なら、まずこの2教科から手をつけるのがよいと思います。

英語と数学は、前に習った内容の上に次の内容が積み重なっていく教科だからです。

英語なら、中1の最初に学ぶbe動詞と一般動詞の区別があいまいなまま進んでいる子がいます。

数学なら、正負の数や文字式でつまずいたまま、方程式に入ってしまうケースがあります。

こういう場合、今学校で習っている単元だけを頑張っても、なかなかうまくいきません。

前の単元まで戻る必要があります。

実際、教室でも、前の単元まで戻って練習し直したことで、数か月かけて少しずつ解ける問題が増えていった生徒がいます。

いきなり点数が大きく上がったわけではありません。

でも、

「これは分かる」
「これは自分でできる」

という問題が少しずつ増えていきました。

この積み重ねが大切です。

今日からやるなら、英語と数学を10〜15分ずつ

いきなり「毎日2時間勉強しよう」と決める必要はありません。

まずは英語と数学を、それぞれ10〜15分程度。

前に習った単元の問題を解いてみてください。

そのときに大事なのは、

「できるか、できないか」

を確認することです。

できない問題があったら、それがスタート地点です。

親の声かけも、

「なんでこんな成績なの?」

ではなく、

「どこからやり直したらできそう?」

くらいでよいと思います。

責められていると感じると、子どもは「分からない」と言いにくくなります。

どこで止まったのかを話せる状態をつくる方が、結果的には近道です。

次の目標は「全部3」ではなく、「1をなくす」

成績表を見た直後は、

「次は全部3以上にしよう」
「毎日もっと勉強しよう」

と言いたくなるかもしれません。

ただ、いきなり高い目標を置くと、親も子も苦しくなります。

まずは、

「次は数学の1をなくそう」

くらいで十分です。

1が2になる。

2が3になる。

そうやって一つずつ変えていった方が、結果的には続きます。

中1であれば、まだこれからです。

成績表は「叱る材料」ではなく、「次を決める材料」

成績表に1や2が並んでいると、親としては心配になります。

子ども本人も、表には出さなくても気にしていることがあります。

だからこそ、成績表を見て終わりにするのではなく、

「じゃあ、どこからやり直そうか」

と、次にやることを一つだけ決めてみてください。

全部を直さなくても構いません。

まず一つです。

何年生のどこから分からなくなったのか、自分では分からない子も少なくありません。

家スタ!では、学校の進度だけを追うのではなく、その子の理解度を見ながら、必要であれば前の単元まで戻って学習しています。

「今の授業についていけない」
「どこからやり直せばいいか分からない」

という場合も、まず学習状況を整理するところから始めています。

-自宅学習法