この夏休み、一人の受講生から退会の申し出がありました。
「最近、全く勉強にやる気がなくて、プリントを送ってもらっても手を付けようとしないので」
ということが主な原因のようでした。
去年の今頃はとても熱心に勉強していて、
「受験は〇〇高をめざす」
と意気込んでいたんですけどね。
まあ、塾をやっていればよくある話です。
通塾している塾生なら、
「なあ、最近どうしたの?」
と声をかけたりして、なんとかやる方向へ持っていったりしますが(とはいえ、うまくいかないことのほうが多いですけど)、
そこがオンラインの難しいところですね。
たとえZOOMとかで個別に懇談しても、モニターの向こうにいるのは知らんおっさんですからね。
知っているおっさんに言われてもなかなか勉強しないのに、知らんおっさんならなおさら…
そもそも、勉強というものに対して「やる気」を出すこと自体実は相当難しく、
実際に塾に来ている子たちだって、みんながみんなやる気を出して勉強しているわけではありません。
親に言われて仕方なく、という子たちが多くを占めたりします。
大事なことなのでもう一度いいますよ、
「親に言われて仕方なく」
「親に言われて」
「親に」
結局、何が言いたいかというと、やっぱり「親」の言葉っていうのは大きいなあと。
なんだかんだめんどくさいこと言ったって、
何かと反抗したとしても、
親にいろいろ言われながらでも勉強する子はやっぱり心の何処かで
「親の期待に応えたい」
という気持ちがあるわけで、そこが勉強の原動力になっていたりします。
親の言葉が届いている証拠なのではないかなと。
だから、「うちの子、やる気がなくて」という保護者のみなさん、まずは自分の言葉を届けましょう。
届かないのであればもっと大きな声で、
届かないのであればもっと近づいて。
少しは動くかもしれません。