学習塾をやっているといろいろな相談が持ち込まれます。
最近言われたのも
「掛け算が怪しいんです」
とか
「基本ができていないんですが…」
という相談。
確かに学習塾ですから、できる限りのことはやってあげたい、そう思っています。
でもですね、正直言って本人の努力次第の部分が多いわけです。
例えば、一学年前の勉強ができていないお子様がいたとして、
どうしますか?
「そりゃあ、1年前の勉強に戻るでしょう。できなくなったところに戻ればダイジョブ」
ホントですか?
じゃあ聞きますが、今の勉強はどうするんですか?
となるわけです。
いくらさかのぼって勉強しても、今の勉強が出来ないと、やっぱり勉強は面白くないわけで、長続きしない。
「じゃあ、授業数を増やしましょう、半分は前の学年、半分は今の学年。これでダイジョブ」
ホントですか?
じゃあ聞きますが、授業料も倍になるんですよね?保護者に受け入れられますか?
となるわけです。
ただでさえ、塾は授業料が高いって言われているのに、これ以上いただくことは抵抗があります。
学校だったら、
「なー、今日の放課後残っとけ」
とか
「明日またやるぞ」
とか言えるんですが、塾にはなかなかそれができない。
結局たった週に2回の通塾しかないわけで、時間やお金の制限がある以上、その中で成績を上げることはなかなか難しかったりします。
【家スタ!】では、そういったお子様に対しては毎日プリントを送っています。
内容は今の学年の勉強が半分、そして苦手な単元や教科の勉強が半分。
「毎日プリントが送られていて大変では?」
と思うかもしれませんが、それでもみんな毎日きちんと送り返してくれます。
みんな、自分の心のどこかで、勉強をなんとかしたい、そう思っているのかもしれません。
間違えても間違えても何度も送ってきて、偉いなあと思うこともしばしば。
でも、間違いなくできてきている、という手応えは感じられます。
やっぱり毎日少しずつやるのが一番なのかもしれません。
ある日突然
「なんとなくできている」
そう思ってもらえたらいいですね。