「何から手をつければいいの?」と悩む夏休み後半
夏休みも後半に入り、宿題は一通り終わったというご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで増えてくるのが、「残りの期間、何を勉強させればいいですか」というご相談です。
「苦手も多いし、全部やらせなければ」と、不安から手を広げすぎてしまうご家庭は少なくありません。
ですが、限られた時間で成果を出すために本当に必要なのは、勉強の「量」ではなく「順番」です。
成績が伸びる子は「全部」をやろうとしない
教室で夏休みの学習を見ていると、成績が伸びる生徒にはある共通点があります。
それは、「優先順位」を決めてから机に向かっているということです。
勉強は量だけでなく、順番によって成果が大きく変わります。
夏休み後半は完璧を目指す期間ではなく、2学期に内容を忘れていない状態を作るための期間だと考えると、進め方が見えてきます。
教室でよく見る、2つの復習タイプ
実際に、夏休み後半の教室ではタイプがはっきり分かれます。
一つは、ワークを1ページ目から順番通りに解き進めるタイプです。
真面目に取り組んでいるのですが、途中で疲れてしまい、後半の範囲が手つかずのまま8月末を迎えてしまうことがよくあります。
もう一つは、「まず単語」「次に計算」と自分の中で区切りを決めてから短時間で取り組むタイプです。
こちらのタイプは、2学期最初の小テストでも大きく崩れることがありません。
この差は特別な才能の違いではなく、取り組む順番の違いから生まれています。
なぜ「順番」でここまで差がつくのか
英語は積み重ねの教科です。
単語が分からなければ、文法も長文も理解できないため、最初に手をつける優先度が高くなります。
数学は計算力が土台にある教科です。
応用問題より先に、方程式や正負の数、文字式といった計算の抜けを埋めるほうが、短時間で得点に直結します。
理科・社会は暗記量が多く、「覚えているつもり」の抜けが起きやすい教科です。
そのため、難しい応用問題よりも、まず基本用語の確認を優先する必要があります。
基礎が抜けたまま応用に進んでしまうと、後から何度も同じ範囲でつまずき、結果的に時間を失うことになります。
家庭で今日からできる、3つの具体策
1. 英単語は「1日10〜20語」から
1・2学期に習った単語を、書く・見る・読む・声に出す・テストするまでセットで確認します。
2. 数学は計算問題を解き直す
正負の数、文字式、方程式、比例・反比例など、自分の学年までの計算をもう一度解き直します。
3. 理科・社会は基本用語を確認する
一問一答や学校のワークを使い、「説明できるかどうか」を基準に確認していきます。
家庭では、次のような30分メニューがおすすめです。
10分は英単語テスト、次の10分は数学の計算問題、最後の10分は理科・社会の一問一答という流れです。
勉強時間を長くすることよりも、毎日続けることのほうが、この時期は大切です。
教育現場で感じること
定期テストで点数を落としている生徒を見ていると、原因は難問ではなく、計算ミスや用語の抜けであるケースを何度も見てきました。
逆に言えば、基礎を丁寧に埋め直すだけで、2学期最初の定期テストの結果が大きく変わる生徒も多くいます。
夏休み後半にこの順番を意識できた生徒ほど、9月以降の授業に落ち着いてついてこられている印象があります。
まとめ
全部やろうとしないこと。
優先順位を決めること。
英単語 → 数学の計算 → 理科・社会の基本用語という順番で進めること。
毎日30分でも継続すること。
夏休み後半は、焦って勉強量を増やすよりも、「何を先に復習するか」を意識することが大切です。
限られた時間だからこそ、効率よく復習を進め、2学期を自信を持って迎えられる準備をしていきましょう。
