家庭学習で分かる苦手科目の見つけ方

苦手科目は点数だけでは分からない

「うちの子、どの教科が苦手なんでしょうか。」
これは多くの保護者の方が一度は感じる疑問です。

テストの点数を見ると極端に悪い教科はない。
それでも成績が伸びない。
勉強時間のわりに結果が出ない。

こうした状態の原因は、苦手科目が分かっていないことにあります。

苦手科目というと、点数が低い教科を思い浮かべがちです。
しかし実際には、点数と苦手は必ずしも一致しません。

テスト前だけ覚えて何とか点を取っている教科。
得意な単元で平均点を保っている教科。
こうした教科ほど、家庭では苦手が見えにくくなります。

本当の苦手は、家庭学習の様子に表れます。


家庭学習で分かる苦手科目チェック法

勉強を始めるまでに時間がかかる教科

机には座っているのに、なかなか勉強が始まらない。
プリントを出したまま鉛筆が動かない。
何度も席を立つ。

このような様子が見られる教科は、苦手である可能性が高いです。

人は苦手なものに対して、無意識にブレーキをかけます
やる気の問題ではありません。
分からなかったらどうしようという不安が行動を止めています。

保護者が見ているのは数分でも、本人の中では大きなストレスです。
そのストレスが積み重なると、勉強そのものを避けるようになります。


答えを見るのが極端に早い教科

問題文を最後まで読まずに答えを見る。
一問考えただけで解説を開く。
答えを写して終わる。

この行動は、考える力が足りないのではありません。
考え方が分からない状態です。

土台となる知識や手順が抜けていると、考えようがありません。
その結果、答えを見ることが習慣になります。

この状態が続くと、自分で考える経験が積み重なりません。
成績が伸びにくくなる大きな原因になります


間違えた問題を見直さない教科

丸付けをして終わり。
間違いがあってもそのまま片付ける。
解き直しを嫌がる。

これは苦手意識が強くなっているサインです。

間違いを直すという行為は、理解不足と向き合うことです
苦手な教科ほど、それが精神的にきつくなります。

しかし、成績が伸びる子ほど、間違いを大切にします。
逆に、見直しをしない教科は、いつまでも同じところでつまずきます。


説明を嫌がる教科

「どうやって解いたの。」
そう聞いたときに言葉が出てこない。

なんとなく。
勘。
覚えていない。

こうした反応が多い教科は注意が必要です。

理解していれば、完璧でなくても説明できます。
説明できないのは、考え方が整理されていない証拠です。

点数が取れていても、理解が浅い可能性があります。
学年が上がると、一気についていけなくなることもあります。


勉強時間のわりに成果が出ない教科

長い時間机に向かっている。
宿題も一応終わらせている。
それでもテストの点が伸びない。

この場合、努力が足りないわけではありません。
努力の方向がずれていることがほとんどです。

できる問題を何度も解く。
覚えやすい単元ばかりやる。
苦手なところは後回し。

この勉強法では、時間をかけても成績は変わりません。


苦手科目が見つかったときに大切なこと

ここまで読んで、思い当たる教科はありませんか。

大切なのは、苦手を責めないことです。
苦手があるのは当たり前です。
誰にでもあります。

問題なのは、気づかないまま放置してしまうことです。
苦手は自然に克服されることはほとんどありません


家庭でできる簡単なチェック方法

おすすめなのは、1教科10分だけ様子を見ることです。

難しい問題は必要ありません。
基本問題で十分です。

  • 勉強を始めるまでの様子
  • 考えている時間
  • 答えを見るタイミング
  • 丸付け後の反応。

この四つを見るだけで、苦手はかなりはっきりします。


苦手な教科の克服を

苦手科目は、テストの点数だけでは分かりません。
家庭学習の中で見せる、迷いや止まる動きの中に表れます。

始めるまでに時間がかかる。
答えを見るのが早い。
間違いを見直さない。

こうした行動は、分からないというサインです。

大切なのは、苦手を責めず、気づいて放置しないことです。
短い時間でも学習の様子を見ることで、苦手は見えてきます。

どの教科が苦手かが分かれば、勉強は変わります。
成績を伸ばす第一歩は、量よりも、つまずきに気づくことです。

-自宅学習法