秋の学習で差がつく!「本当にわかっている?」を見抜くチェックリスト

肌寒さを感じる日が増え、暦は11月。

中学1・2年生のお子さんをお持ちの保護者様にとって、2学期の学習内容が本格化し、そろそろ次の定期テストが気になる頃ではないでしょうか。

「うちの子、ちゃんと理解できているかしら?」

「点数はそこそこだけど、本当に基礎は固まっているの?」

そんなモヤモヤとした学習に関するお悩みは尽きませんよね。

特にこの秋の時期は、1学期の土台の上に2学期の応用が積み重なるため、「わかったつもり」を放置すると一気に学習につまずきやすい魔の季節です。

今回は、点数だけでは見えないお子さんの真の理解度を確認し、家庭で着実に学力を伸ばすための具体的な方法をお伝えします。

1. 「わかったつもり」が成績を落とす!秋に確認したい中学学習の落とし穴

積み重ねが命の中学学習、今の理解度は大丈夫?

中学の学習は、小学校と違って*積み重ね」が非常に重要です。

特に数学や英語は顕著で、前の単元が理解できていないと、新しい単元はほぼ理解不可能になってしまいます。

たとえば…

例:数学

方程式の基礎が曖昧だと、その後の連立方程式や関数は苦戦します。

例:英語

be動詞や一般動詞の使い分けがあやふやだと、進行形や過去形、さらに複雑な文法に進んだときに混乱します。

多くの中学1・2年生に見られるのが、定期テストで「範囲が狭いから」点数は取れたけれど、テストが終わるとすぐに内容を忘れてしまい、学期末や学年が変わる頃には「何となくわかった」レベルが「全く思い出せない」レベルになっている状態です。

これが、学習の定着を妨げ、受験期になって大きな差がつく原因となります。

保護者様からよく聞くお悩み

  • テストの点数は悪くないが、応用問題が解けない。
  • 宿題はやるが、理解しているかどうかが親にはわからない。
  • 「わからない」と言わないので、どこでつまずいているのか把握できない。
  • テスト前に詰め込むだけで、すぐに忘れてしまう。

わかったつもり」を「本当にわかった」に変えるサポートこそが、保護者様の重要な役割になります。

2. 成績を底上げする!家庭でできる「理解度」確認チェックリストと声かけ術

【実践編】「本当にわかっているか」を見抜く秋の学習チェックリスト

チェックポイント1

解き方を「自分の言葉で」説明できるか

  • 確認方法:
    • 問題を解き終わった後、「どうしてこの答えになったの?」「この公式は、どんなときに使うんだっけ?」と聞いてみましょう。
    • 答えや解説を棒読みするのではなく、途中の考え方(プロセス)を口頭で説明させます。
  • 確認の目安:
    • 理解できている子:「まず〇〇だから、△△を求めて、最後に…」と論理的に説明できます。
    • わかったつもりの子:「なんとなく」「先生が言っていたから」など曖昧な答えになります。
  • 親の声かけ:「説明してくれてありがとう。すごく分かりやすかったよ!」と、説明した努力を褒める。

チェックポイント2

少し前の単元や応用問題に手を付けられるか

  • 確認方法:
    • 現在習っている内容の前に習った単元(例:夏休みに終わった部分)から、似たような問題を数問、ランダムに出してみましょう。
    • 特に理科・社会の用語は、意味を問う質問をしてみてください。
  • 確認の目安:
    • 定着している子:少し時間がかかっても、自力で解法を思い出し、取り組めます。
    • 定着が甘い子:手を付けられず固まってしまったり、「もう習ってないから」と拒否したりします。
  • 親の声かけ:「前のことも覚えていてすごいね!もし忘れていたら、〇〇のページを見て思い出してみようか」と、復習するきっかけを与える。

チェックポイント3

間違えた問題を「なぜ間違えたか」自分で分析できるか

  • 確認方法:
    • 小テストやワークの間違いを*消さずに残しておき」、お子さんに間違いの原因を自己分析させてみましょう。(計算ミス、公式の使い間違い、問題の読み間違いなど)
  • 確認の目安:
    • 理解できている子:間違いの原因を具体的に特定し、「次は〇〇に気を付ける」と具体策を言えます。
    • わかったつもりの子:「ミスった」「なんか間違えた」で終わらせてしまいがちです。

以前こんな事がありました

以前、ご相談に来られた中学1年生のお母様は、「うちの子、塾のテストで80点取ったのに、別角度からの応用問題になると手が止まるんです」と悩んでいました。そこで、上記でご紹介した「解き方を親に説明する」ことを日課にしていただきました。

最初は渋っていたお子さんが、毎日5分だけでも説明を続けるうちに、「説明するためには、自分が完璧に理解していないとダメだ」と自覚。次第に、ただ問題を解くだけでなく、「どうしてこの解き方なのか」を考えるようになり、2学期の終わりには応用問題にも臆することなく挑戦できるようになった、という報告をいただきました。親子の会話の中で「アウトプット」の機会を作ることが、いかに理解度を深めるかを実感した出来事でした。

親の声かけのコツは?

ココがポイント

結果ではなくプロセスに注目

「この問題、ここまで考えられたのはすごいね!」「前に間違えたところを直せてえらいね」など、努力や成長の過程を具体的に褒めます。

ココがポイント

「なぜ」を責めずに「どうすれば」を問う

間違ったときは、「なんで間違えたの!」ではなく、「じゃあ、どうしたら次に間違えないかな?」と、具体的な改善策を一緒に考えます。

ココがポイント

一緒にゴールを確認する

「この単元が終わったら、次は〇〇を学ぶんだよ」と、先を見通す大切さを伝え、学習への意欲を維持させましょう。

3. まとめ:秋の学習定着で未来の学習を楽に!

11月のこの時期は、学習内容も難しくなる「学力定着の分かれ道」です。

でも保護者様がこの秋にやるべきことはシンプルです。

それは、テストの点数だけでなく、お子さんが「本当にわかっているか」を家庭で確認し、軌道修正をしてあげること。

今日ご紹介したチェックリストを活用し、お子さんの口から「解き方」や「間違いの原因」を語らせる習慣をつけてみてください。

この小さな習慣こそが、中学での学習の土台を固め、高校受験やその先の学習をぐっと楽にする最高の親のサポートになります。

ご家庭での限界を感じたら…

もし、「家庭でチェックしたいけど、親が教えるのは限界がある」「効率的に苦手なところをピンポイントで復習させたい」と感じられたなら、自宅学習システム『家スタ!』(https://iestudy.jp)をご検討ください。

家スタ!では、ご自宅にいながら一人ひとりの理解度に合わせた個別カリキュラムで学習を進め、「わかったつもり」を残さないよう、徹底的に基礎の定着を図ります。特に、間違えた問題や、学年をさかのぼった復習が必要な単元を自動で出題する学習トレーニングシステムで、お子様の「本当にわかっている」状態を確実なものにします。

この秋、確かな学習習慣と学力定着を目指して、ぜひ一度、家スタ!の公式サイトを覗いてみてください。一歩踏み出す行動が、お子様の未来を変える大きな一歩になります。

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