いろいろな物価が上がっているなか、学習塾を始めとする教育費も上がってきています(あ、うちの塾はこの5年間は上げてませんからね)。
できることなら自分の子どもには「塾なしで高校受験に失敗しないようにしてほしい」と思ってしまう保護者も多いかと思います。
高校受験に「塾なし」で臨む、と決めてしまう前に、まずは保護者の方に考えてもらいたいことがあります。
塾なしで高校受験に臨む場合のメリット、デメリットを考える
今の中学3年生の通塾率はおよそ60%と言われています。
ということは4割は塾なしで高校受験に臨むわけで、「高校受験=塾通い」というわけではありません。
とはいえ、60%の保護者が塾に通わせるということは、やはりメリットがあるからと考える保護者が多いと言えるでしょう。
塾なしで高校受験に臨むメリットとデメリットについて自分の場合に置き換えてみて、デメリットが多いようでしたら通塾を考えてみてもいいかもしれません。
塾なし高校受験のメリットとは
費用が軽減できる
塾なしの最大のメリットはやはり「塾代がかからない」ということではないでしょうか。
中学3年生の1年間の塾代はおよそ40万円ほどだと言われています。
その他、模試代やテキスト代、特別講習代などがかかるケースもあります。
3年間通わせるとなると100万近くの出費となります。
塾なしの場合は問題集や参考書代などはかかりますが、それでも塾代に比べると数十分の1。
浮いたお金を高校進学の際に発生する制服代や、教科書代に回すことができますね。
学習のスキルを身につけることができる
塾なしで高校受験の勉強をすることで、自分にあった学習スキルを身につけることができます。
昔は塾に行かなかったら学べなかった学習スキルも、今やネットにたくさんありますからね。
塾に通うとどうしても塾のやり方や先生の指導方針に従わなければならず、言われるがままの勉強だと、その塾を卒業してからどのように勉強していいのかわからない、という子が少なからずいます。
その点、自分にあった学習スキルを身につけることができれば、大学受験や就職試験など、将来にわたり役立てることができます。
自分の時間を有効に使うことができる
塾に通うと自分に必要のない教科や課題などに時間を取られる場合があります。
もちろん塾の方では内容についてしっかりと考えていると思うのですが、必要な授業や課題ばかりではありません。
塾なしで高校受験の勉強をする場合はそういったことに時間を咲かれることなく、自分に必要な勉強を選んで行うことができます。
高校受験で時間が必要なときこそ大きなメリットといえます。
家族との結びつきが深まる
高校受験は決して一人で行うものではありません。
自宅学習で大事なのは「家族のサポート」。
勉強しやすいような学習環境を整えてあげたり、生活リズムを崩さぬよう食事や睡眠について考えてあげたり、
もちろん勉強の不安や相談を受けることもよくあります。
塾なしで高校受験を選ぶことで家族との絆がより一層深くなります。
塾なし高校受験のデメリットとは
わからない問題に対処できない場合がある
塾なしで高校受験を選んだ場合、一番心配なのは「分からない問題」に直面したとき。
学校にいれば問題はないのですが、夜一人で勉強していたり、あるいは長期休暇で学校がないときなど、質問ができる環境がなければ、解決策を見つけることが難しいといえます。
「分からない問題」に直面したとき、どのように解決していくか考えておく必要があります。
ちなみに自宅学習システム【家スタ!】では、質問支援のために以下のサービスを展開しています。
こちらのサービスだけのご利用も可能ですので、ぜひご活用ください
モチベーションの低下
塾に通う場合、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨する機会があるため、モチベーションが高まりやすい側面があります。
ところが塾なしで高校受験に臨む場合は、基本は一人で取り組むわけですから孤独感を感じたり、モチベーションが下がることがあります。
実は一人で勉強するというのは相当意志が強くないとなかなか続きません。
そうならないようにするためにも普段から子どもの勉強の様子をしっかりと捉え、時と場合に応じて適切な声掛けが必要です。
時間の管理が難しい
自宅学習で勉強を進める場合、一番難しいのが時間管理です。
塾に行っている場合はカリキュラムに沿って勉強をするだけで、普段の勉強の予習や定期テスト対策の勉強などが行なえますが、塾なしの場合、高校受験に向けて、どのような勉強を、いつ、どのくらい行えばいいのか自分で考えなければなりません。
こうしたメリットやデメリットを照らし合わせて塾なしで高校受験に望むかどうかを考えてほしいと思います。
高校受験に向け学習計画が必要です
塾に通わない場合、自分で学習計画を立てることが重要です。
塾なしで高校受験に望む場合、ゴールは3年生の高校受験となりますから、一年間を見越した学習計画が必要となります。
定期テストはいつ行われるのか、また、そのためのテスト勉強はいつから始めるのか
夏休みや冬休みはどのような勉強を進めるのか
高校入試に向けての勉強をいつ頃から始めるのか、
テストの日程を把握しながら、スケジュールを作成しましょう。
そしてそれができたら、次は学習の内容です。
高校受験で失敗しないためにも、日々の勉強を充実させていく必要があります。
どんな内容の勉強をどのくらい進めていくか子供と一緒に考えていってほしいと思います。
教材の選択は慎重に
塾なしで高校受験に失敗しないようにするためには教材の選択は非常に重要となります。
ポイントは定期テスト用の教材と高校受験用の教材の2種類を用意すること。
塾でもこれらの教材をきちんと使い分けています。
今やネットでも注文できますが、子どもにあった教材かどうかについては、やはり直接手に取ったほうが間違いありません。
もちろん、映像授業やタブレット教材も選択肢の一つにはなりますが、必ず自分の力にあった教材を選ぶようにしてください。
塾なしでの高校受験が心配なら
塾なしのメリット、デメリットを中心に高校受験を失敗しないためにはどうするかについてお話してきました。
それでも自宅で一人で勉強を続けるのはやはり心配というのであれば、塾に通うという選択肢も考えてほしいと思います。
学習塾なら、培ってきたノウハウを元に、お子さんを合格へと導いてくれるはずです。
それでも「近くに良い塾がない」「通塾に抵抗がある」のであれば、学習塾が直接運営している自宅学習システム【家スタ!】も選択肢の一つとして考えてみてください。【家スタ!】は自宅にいながら学習塾のサポートが受けられるサービスです。
毎日の学習を充実させながら、高校受験合格へと導いてまいります。
高校受験は子どもにとって大きなハードルです。後悔しない高校受験にしてほしいと思います。