「成績を上げたい」と考えた時、すぐに勉強方法や問題集選びだけに着目しがちですが、その前にもっと気をつけなければならないことがあります。
それは「学習空間」。
自宅学習を効率よく進めていくためには、環境が大切です。
「さあ、勉強するぞ」
と自室に入っても、いろいろと誘惑があっては勉強が長続きしません。
「ちょっと休憩」
とマンガに手を伸ばして、気が付いたら1時間以上たっていた、ということもよくあることです。
お子さまのお部屋をもう一度確認してみましょう。
部屋の床には教科書や漫画が散乱してませんか?
机の上には塾のプリントやら学校の手紙やらが無造作に置かれていませんか?
問題集や参考書はすぐに手の届く範囲にありますか?
こんな状況ではとても勉強に集中できません。
勉強を始める前に、机の整理整頓からやらなければならないわけですから。
それではどんなことに注意しながら何回かにわたってどう「学習空間」を作っていけばいいのか考えていきたいと思います。
今回は「勉強部屋から排除すべきもの」です。
スマートフォンもうこういう時代ですから、「お子さまにスマホを渡さないでください」なんていうことは言いません。
下手に取り上げるとトラブルになることも多いので、ここは「上手に付き合う」ことにしていきましょう。
スマホの中には楽しいことがたくさん詰まっているので、つい夢中になりがち。
たとえ勉強していてもSNSなどで一方的に連絡が入って来るわけですから、お子さまだけの責任ではなかったりします。
ではどうすればいいのか。
簡単です。
「自室には持ち込まない」
というルールを作りましょう。
「やってはいけない」のではなく「自室でやらない」。
よく「調べたりするときに便利だから」という風に主張してきますが、断言しておきます。
「ネットで調べるよりも参考書で調べた方が早い」
あまりにも情報量が多すぎるんですよね、ネットって。
とにかくスマホに関してはルール作りをしておくことをお勧めします。
マンガ・雑誌マンガや雑誌もパラパラと読めるので休憩中、時間を決めて読むのであれば特に問題はないのですが、その手軽さが時に勉強の妨げになるケースがあります。
勉強に飽きた時に昔の漫画を読み返してみたり、好きなアイドルの雑誌につい時間をとられてしまうこともよくあることです。
そうならないようにするために本棚に並べるのではなく、収納ケースを利用してはいかがでしょうか。
収納ケースだとすぐに持ち運ぶことができるので、例えば普段は自室に置いておき、勉強に集中するときはケースごと外に出しておく、といったことが可能です。
テレビ・ゲームスマホが出現してきてからはそれ程目の敵にされなくなりましたが、昔からある「勉強の敵」。
特に最近のゲームはオンラインが主流ですからつい深夜まで没頭してしまうケースもよくあります。
こうしたゲーム機は保護者の方で制限をかけられるものも多いので親の方もしっかりと対策を講じたいですね。