「もう中学生なんだから、テスト勉強くらい自分でやってほしい」
そう思う保護者の方は多いと思います。
ところが、いざテスト前になると、
「何からやればいいのか分からない」
「予定を立てたのに全然進んでいない」
「好きな教科ばかりやっている」
そんなことも珍しくありません。
中学生になったからといって、急に自分で計画を立てて、予定を修正しながら勉強できるようになるわけではありません。
今回は、現在テスト期間中の家スタ!の中学1年生の取り組みを紹介しながら、中学生のテスト勉強に保護者がどう関わればいいのかを考えてみます。
中1のテスト勉強を、お母さんと一緒に計画しました
いま、各地の中学校で定期テストが行われています。
兵庫県の中学1年生の受講生も、明日がテスト最終日です。
あと1日。
今回のテストでは、事前に受講生とお母さん、そして私たちで学習計画を一緒に立てました。
何をいつやるのか。
どこまで進めるのか。
教科ごとにある程度決めてから、テスト勉強を始めています。
本人にすべて任せるのではなく、お母さんにも進み具合を見てもらいながら進めてきました。
中学生になると、
「テスト前くらい、自分でやらせた方がいいのでは?」
と考えることもあると思います。
もちろん、最終的には自分でできるようになってほしい。
ただ、中学1年生の段階では、まだ少し助けが必要な子もいます。
中学生でもテスト勉強を「全部自分で」は難しい
中学生になると、体も大きくなります。
話すこともずいぶん大人っぽくなります。
だから、勉強についても「もう自分でできるだろう」と思ってしまいます。
でも、実際に子どもたちを見ていると、つまずいているのは問題そのものではないことがあります。
計画を立てる、優先順位を決める、遅れたら予定を組み直す。
こうした「勉強の進め方」です。
小学生の頃は、宿題や先生からの指示があり、「今日はこれをする」ということがある程度決まっていました。
ところが中学生になると教科数が増えます。
テスト範囲も広くなります。
学校ワーク、プリント、暗記、苦手単元の復習。
限られた時間の中で、何をどの順番でやるかを自分で考えなければなりません。
この「勉強を配分する経験」が、中学1年生にはまだ少ないのです。
計画が1日崩れただけで、全部嫌になる子もいます
たとえば、テスト勉強の計画を立てたとします。
初日に予定していたところまで終わりませんでした。
大人なら、
「今日はここまでだったから、明日の予定を少しずらそう」
と考えます。
でも中学生の場合、
「もう予定どおりいかない」
「間に合わない」
となって、そのままやる気までなくしてしまうことがあります。
能力の問題ではありません。
予定を修正する経験が、まだ少ないだけです。
優先順位をつけることも同じです。
得意な教科は、やっていて気持ちがいい。
だから、つい先にやります。
苦手な教科は面倒です。
後回しにします。
そしてテスト直前になって、
「英語が全然終わってない」
となる。
よくある話です。
大人にとっては当たり前に見えることでも、初めて定期テストを経験している中学1年生にとっては、簡単ではありません。
中学生のテスト勉強で、親は教えなくても大丈夫です
では、保護者の方は何をすればいいのでしょう。
問題を横で教える必要はありません。
毎日長時間つきっきりになる必要もありません。
声をかけるだけでも十分です。
「今日はどこまでやる予定?」
「予定どおり進んでる?」
このくらいで構いません。
口に出して答えることで、本人も「今日やること」と「今どこまでできているか」を確認できます。
自分で話してみて、
「あ、数学が遅れている」
と気づくこともあります。
大切なのは、答えを教えることよりも、進み具合を一緒に見ることです。
家庭でできるのは「1日1分の確認」で十分
家庭で何か始めるなら、大げさなことをする必要はありません。
テスト前の計画表を、冷蔵庫やリビングなど家族の目に入るところに置いてみてください。
そして夜に1分だけ、
「今日はどこまで進んだ?」
と聞きます。
予定より遅れていたら、
「なんでできてないの?」
ではなく、
「じゃあ明日はどうする?」
と一緒に考えます。
予定を1つずらしてもいい。
やる量を少し変えてもいい。
子ども一人に、テスト勉強のすべてを背負わせないことが大切です。
親子で一緒にやるのは、自立させないためではありません
ここで勘違いしてほしくないことがあります。
ずっと保護者が管理するわけではありません。
目的は逆です。
「自立してもらうために、いまは一緒にやる」
ということです。
自転車の補助輪と似ています。
最初は一緒に計画を立てる。
次は、本人が計画を立てて、大人が確認する。
その次は、「大丈夫?」と聞くだけにする。
そして、少しずつ本人に任せていきます。
最初から、
「中学生なんだから自分でやりなさい」
と手を離すことだけが、自立ではありません。
できるようになるまで、少しだけ支える。
その方が、結果的に早く自分でできるようになる子もいます。
テスト後は点数だけでなく「勉強の進め方」を振り返る
今回の受講生も、明日でテストが終わります。
テストが返ってきたら、もちろん点数も気になります。
ただ、点数だけを見て終わりにするのは少しもったいないです。
「どの教科から始めた?」
「予定どおり進んだ?」
「どこで遅れた?」
「次は何を変えたらよさそう?」
このあたりも一緒に振り返ってみてください。
反省会にする必要はありません。
「今回はここがうまくいったね」
「ここは次に変えてみようか」
そのくらいで十分です。
うまくいかなかったことも、次のテスト勉強を楽にする材料になります。
テストは点数を取るだけではなく、自分なりの勉強のやり方を覚えていく機会でもあります。
家スタ!では、問題を教えるだけではなく、こうした家庭での勉強の進め方についても、保護者の方と一緒に考えています。
まずは次のテスト前、
「今日は何時間勉強した?」
ではなく、
「今日は何をする予定?」
と聞くところから始めてみてください。
