最近は風も冷たくなって、いよいよ学期末テストが近づいてきましたね。
この時期になると、
「なかなか勉強を始めないんです」
「家庭学習の習慣がつかなくて…」
といったお悩みを耳にすることが増えてきます。
特に、中学生は部活に塾にと毎日忙しいので、時間の使い方がどうしても難しくなりがちです。
そこで今回は、ご家庭でも無理なく取り組める「親子で作る家庭学習の時間割」について、具体的な方法をお伝えします。

そもそも、どうして勉強に取りかかれないの?
「勉強しなさい」と言っているのに、なかなか動かない…。
保護者の皆さんからよく聞くお悩みですが、実は子どもたちにもちゃんと理由があります。
一番多いのは、
「何から手をつけたらいいか分からない」
という悩みです。
テスト範囲も広い、宿題もある、苦手な単元も残っている…。
そんな状態でぼんやり「勉強しよう」と言われても、どこから始めればいいのか混乱してしまうのです。
また、やる気を出して立派な計画を立てても、
「部活で疲れた」
「思っていたより時間がかかった」
など、予定通りに進まなくて落ち込んでしまうこともあります。
これを繰り返すと、だんだん自信をなくしてしまいますよね。
さらに、思春期の中学生にとっては、
「親に言われてやる」
というスタイルがストレスになることもあります。
この年代で大切なのは、
自分で時間を管理し、自分の責任で勉強を進めていく意識を育てること。
そのためにも、親が一方的に時間割を押し付けるのではなく、
「どうしたらうまくいくかな?」と親子で一緒に考えることが大切なんです。
とはいえ、中学生はとにかく忙しい。
そもそも家庭学習の時間を確保するだけでもひと苦労…というご家庭も多いです。
だからこそ、
限られた時間の中で、無理なく続けられる時間割づくり
がポイントになってきます。
親子で取り組む時間割づくりと、上手な声かけのコツ

ここからは、ご家庭ですぐに取り組めるステップをご紹介します。
ステップ1:まずは生活リズムを書き出す(親子で)
はじめに、お子さんの1日の流れをざっくり紙に書き出してみましょう。
学校、部活、塾、食事、お風呂、睡眠…。
動かせない時間をまず埋めていきます。
そしてポイントは、
休憩時間や自由時間も、しっかり確保すること。
全部勉強で埋めようとすると、続かなくなります。
そのうえで、
「夕食までの30分」
「お風呂のあとにちょっと空く45分」
など、短いけれど集中できそうな“すきま時間”を見つけていきます。
この時間が、家庭学習のゴールデンタイムになります。
ステップ2:「やること」をリスト化して、優先順位をつける(子ども主体)
次は、時間割に入れる内容を決める作業です。
テスト範囲や宿題、復習したいところを書き出していきますが、
ここは必ずお子さん自身にやらせてください。
その上で、
・緊急で重要
・緊急じゃないけど重要
というように、優先順位を自分で判断させます。
親御さんは、
「これは入れ忘れてない?」
「この順番で大丈夫かな?」
と、そっとサポートするスタンスでOKです。
ステップ3:具体的に書く・科目の並びを工夫する
時間割に書く内容は、
「数学の問題集 1〜5ページ」
のように具体的にしましょう。
「数学をする」だと漠然としていて、やる気が出にくくなります。
また、科目の並びも大切です。
・夜の早い時間:数学や英語など、集中力が必要な科目
・寝る前や朝の短時間:理科・社会などの暗記科目
こうすると、無理なく続けやすい時間割になります。
同じ科目が続かないように間に休憩を入れると、集中力も持続しますよ。
土日はがんばりすぎず、
ちょっと多めの予備時間を作る
くらいがちょうどいいです。
ステップ4:1週間やってみて、親子で振り返る
時間割は作ったら終わりではなく、
1週間ごとに「どうだった?」と一緒に振り返る時間をつくる
ことが大事です。
まずは、
「ここはちゃんとできたね!」
とできた部分をしっかりほめてあげてください。
できなかったところは、
「じゃあどうしたらうまくいくかな?」
と親子で一緒に改善点を探します。
例としては――
・部活で疲れてできなかった → 予備日を増やす
・計画が細かすぎた → 1コマを長めにする
・スマホを見てしまった → リビングで勉強するルールにする
こんなふうに、少しずつ調整していくことで、子どもの時間管理力が育っていきます。
まとめ:時間割は「親子で育てていくもの」
家庭学習の時間割は、単に“勉強時間を確保するための表”ではありません。
お子さんが、自分の生活を自分でコントロールする力をつけるための土台にもなります。
・「すきま時間」を一緒に見つける
・勉強内容は子どもが主体で決める
・完璧を目指さず、少しずつ改善する
このサイクルを続けていくと、親子の会話も増え、勉強への向き合い方も良い方向へ変わっていきます。
ぜひ、ご家庭でも気負わずに、できるところから始めてみてくださいね。
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